前回の記事では、中国語を学ぶにあたり、どれくらいの時間をかけるとどれくらい喋れるようになるかの目安を書きました。
検定の級数で見る、中国語の習得・習熟レベルと勉強時間のめやす
私の中国語学習は台湾での約一ヶ月間(4週間)の短期留学から始まったのですが、その時の勉強時間と、どれくらい話せるようになったのかを書いてみようと思います。
台湾留学スタート時点での勉強時間
留学を始めた時点というか、台湾の空港に着いた時点で私が話せた中国語の言葉は「ニーハオ(こんにちは)」「シェイシェイ(ありがとう)」「トイプーチー(ごめんなさい)」くらいでした。
(念のため書いておくと「謝謝」は「シェイシェイ」ではないと知ったのは留学開始後)
留学前にせめて少しは基礎を学ぼうと思ったのですが、実際口に出せるのはこれくらい。参考書を買おうと本屋に行きましたが、当時は簡体字の本しかなくてどうも読む気になれず(台湾は繁体字)、ネットで拾える初心者向け中国語のサイトをいくつか見て力尽きました。
無料サイトとはいえかなり充実した内容だったのですが、ああでもないこうでもないと悩む時間の方が多く、半月以上あったと思いますが実質の勉強時間は10時間くらいだったのではないかと思います。
そんなわけで、一応10時間の独学があったとはいえ、ほぼゼロからのスタートと思っていいと思います。
(なお留学前の独学はこの10時間だけなので、完全独学での中国語会話の上達時間はわかりませんが、つまづきポイントが多いので恐らく相当遅くなると思います)
台湾留学中のトータルの学習時間
台湾でのおよそ一ヶ月の留学中、このようなスケジュールで勉強していました。
- 月〜金まで、1日の授業は2時間(講義50分+休憩10分を2コマ)
- それ以外に3時間の予習復習と宿題
- 土日は授業がないので予習復習と独学でおよそ1日2.5時間
1週間あたり、およそ30時間は学習時間に充てていました。
それを4週間やったのでおよそ120時間。
その他の時間は中国語のテレビを見たり街に出て中国語を見聞きしていたので、勉強と意識していなかった学習を含めれば実際は120時間を超えていたかもしれません。
学習時間と進み具合
私が1週間あたり30時間学習していた時の中国語の上達具合はこんな感じ。
- 第1週:ピンイン表発音+四声の練習(日本語の五十音レベル)
- 第2週:ネイティブとの会話で数字が聞き取れるようになる
- 第3週:あいさつ、ごく簡単な自己紹介(「私は◯◯です、私は日本人です」程度)
- 第4週:数詞、〜はありますか、〜に行きたいです
私は特にリスニングが苦手だったというのもありますが、数字が完全に聞き取れるようになるまでに60時間はかかっています。60時間もやってその程度?と思われるかもしれませんが、本当にそんなものでした。
一週間ごとの上達具合の詳細
上記の1週間(30時間)ごとにどのようなことを学習したかをもう少し細かく書きます。
第1週(30時間)
この週の授業では発音(ピンイン・声調)のみを習います。
球技に例えると素振りとフォーム練習のみという感じで辛いですが、中国語は発音をしっかりやらないと全く通じない言語なので基礎固めの大事な部分です。
留学先でも独学でそこそこのレベルで読み書きまでできる人が何人かいたのですが、実際にネイティブと会話した時に全く通じなくてみんな凹んでいたので、実践的な中国語を身につけたければここが踏ん張りどころだと思います。
第2週(60時間)
教科書で簡単な文法と頻出単語、挨拶の学習が始まります。
この2週間目でネイティブとの会話で数字と曜日が聞き取れるようになりました。
それくらい簡単にできるのでは?と思う人もいるかもしれませんが、第1週の頃はネイティブのスピーキングはどこで単語が切れているのかもわからない状態でした。
数字が聞き取れるようになると買い物がしやすくなるので街に出るのも楽しくなります。
第3週(90時間)
第2週の内容に加えて構文の学習も加わります。文法については授業時間の中だけでは理解できず、その場で先生に聞いていると時間がなくなるので、後でネットや辞書で調べて勉強していました。
大学の第二外国語でドイツ語を習っていた時は、発音はあまり難しくなかったため最初の方で覚えたらそれっきりという感じでしたが、中国語の発音は複雑でピンインの読み間違えも多く、発音の間違いも指摘されながら授業が進みます。
第4週(120時間)
上記に加え、形容詞、副詞、数詞などの割合が増えます。
私の担当の先生は日本語はほとんど話せなかったので直接法(中国語で中国語を習う)だったため時折筆談が必要でしたが、この頃にはその割合も大分少なくなり、最後の授業では個人的な話もできるようになったのが印象的でした。
この後台湾を一人旅しましたが、通じない時は英語交じりにはなるものの、買い物や郵便局からの荷物の発送などがほぼ中国語でできる程度になっていました。
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